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「新潟大学の女子枠ってどんな制度?」
「女子枠では、実際にどんな試験を受けるの?」
「専門枠との違いは?併願はできるの?」
「高1・高2のうちから何を意識すればいい?」

今回は、新潟大学工学部の「学校推薦型選抜Ⅰ型(女子枠)」について解説します。

この入試では、大学入学共通テストを課さず、数学の基礎学力試験、面接、書類審査を組み合わせて選抜します。

女子枠は、2025年度入試から知能情報システムプログラムで導入され、2026年度入試から残りの8プログラムにも対象が広がりました。

この記事では、募集人数、出願条件、試験内容、過年度の入試結果、高1・高2から準備したいことを紹介します。

※本記事は、2026年10月13日時点で新潟大学が公表している公式資料に基づき、2027年度入試(2027年4月入学者対象)の制度と、2025・2026年度の入試結果を紹介しています。出願の際は、必ず大学公式サイトで対象年度の最新の募集要項をご確認ください。

新潟大学の女子枠は、工学部工学科の学校推薦型選抜Ⅰ型に設けられた、女性を対象とする募集枠です。

2027年度は、次の9学位プログラムすべてが対象となっています。

  • 機械システム工学プログラム
  • 社会基盤工学プログラム
  • 電子情報通信プログラム
  • 知能情報システムプログラム
  • 化学システム工学プログラム
  • 材料科学プログラム
  • 建築学プログラム
  • 人間支援感性科学プログラム
  • 協創経営プログラム

大学入学共通テストを課す学校推薦型選抜Ⅱ型とは、別の入試区分です。

また、募集要項では女子枠の対象を「出願及び推薦の要件を満たす女性」としています。「戸籍上の性別が女性であること」という条件は記載されていません。

女子枠の募集人員は、9プログラム合計で25人です。

学位プログラム女子枠の募集人員
機械システム工学4人
社会基盤工学2人
電子情報通信4人
知能情報システム5人
化学システム工学2人
材料科学2人
建築学2人
人間支援感性科学2人
協創経営2人
合計25人

募集は学位プログラムごとに行われます。募集要項では、各プログラムの募集人員は「概ねの人数」とされています。

女子枠とは別に、専門枠でも合計25人を募集するため、工学部の学校推薦型選抜Ⅰ型全体では50人の募集です。

女子枠と専門枠は、対象者と配点が異なります。

専門枠では、工業・情報・商業・農業・水産など、プログラムごとに指定された教科・科目を20単位以上修得していること、または修得見込みであることが求められます。

そのため、「工業高校出身者なら誰でも出願できる」「普通高校出身者は必ず対象外」といった説明は正確ではありません。高校名や学科名だけでなく、修得する教科・科目と単位数を確認する必要があります。

一方、女子枠には、専門枠と同じ20単位以上の条件は設けられていません。

ただし、女子枠でも学校長の推薦や、大学が定める出願条件を満たす必要があります。

2027年度の工学部学校推薦型選抜Ⅰ型では、所定の卒業・修了条件を満たし、学校長が責任をもって推薦することが必要です。

卒業・修了時期の条件

主な対象は、次の人です。

  • 2027年3月に高校卒業見込みの者
  • 2026年度中に高校等を卒業した者、または卒業見込みの者
  • 2025年度中に高校または特別支援学校の高等部を卒業した者

また、高等専門学校第3年次の修了者・修了見込み者や、所定の在外教育施設の修了者・修了見込み者についても規定があります。

「既卒者も対象」という点は正しいものの、すべての卒業年度の既卒者が出願できるわけではありません。自分の卒業・修了時期が条件に合うかを確認しましょう。

人物・学業成績と入学確約

次の条件も必要です。

  • 人物・学業成績がともに優れ、工学の学習に熱意があること
  • 合格した場合に入学することを確約できること
  • 学校長が責任をもって推薦すること

女子枠では、これらの要件を満たす女性が対象となります。

工学部学校推薦型選抜Ⅰ型の出願要件には、「全体の評定が○以上」といった一律の数値基準は記載されていません。

ただし、学業成績が優れていることは条件であり、調査書も点数化されます。「評定の数値条件がないから学校の成績は関係ない」という入試ではありません。

学校推薦型選抜Ⅰ型では、共通テストを免除し、次の結果を総合して選抜します。

  • 基礎学力試験
  • 面接
  • 出願書類の審査

調査書は点数化され、推薦書などは面接の参考資料として活用されます。

基礎学力試験

筆記試験の科目は数学です。

出題範囲は、次のとおりです。

  • 数学Ⅰ
  • 数学Ⅱ
  • 数学A:図形の性質、場合の数と確率

専門枠と女子枠は、いずれもこの範囲の数学を受験します。試験時間は60分です。

数学Ⅲ・数学B・数学Cは、この基礎学力試験の出題範囲には含まれていません。ただし、入学後の学習や一般選抜の受験も考え、必要な学習を続けることが大切です。

面接

面接では、志望プログラムの工学分野に対する勉学意欲・関心、思考力、表現力、主体性などを評価します。

女子枠では、これらの評価項目に関連して、入学後に学びたいことや挑戦したいこと、将来の計画などを確認し、勉学意欲や主体性などをより評価するとされています。

配点

区分基礎学力試験面接書類審査合計
専門枠100点70点30点200点
女子枠50点120点30点200点

女子枠では、面接が総配点の60%を占めます。

ただし、数学と書類審査を合わせて80点あるため、面接の準備だけで十分というわけではありません。

大学の公表する判定基準では、総合点で順位を付け、上位の者から合格と判定します。

学校推薦型選抜Ⅰ型では、総合点が同点の場合、面接の得点が高い者を上位とします。

面接の準備を計画的に進める

女子枠は面接の配点が大きいため、志望理由や将来の計画を具体的に説明する準備が重要です。

大学の紹介文を覚えるだけでなく、自分の経験や関心と、志望プログラムの学びを結びつけて考えましょう。

数学の基礎を固める

数学は50点の配点があります。出題範囲の基本事項を理解し、実際に問題を解く力を身につける必要があります。

「基礎学力試験」という名称だけで難易度を判断せず、大学が公開している過去問題を確認しましょう。

調査書も評価される

書類審査では、幅広い教科の基礎学力や、主体的に取り組む態度、勉学意欲などを評価します。

理系科目だけでなく、学校での学習全体を大切にしましょう。

なお、大学には受験者本人への成績開示制度があります。ただし、過年度の成績や配点から「何点あれば必ず合格する」と判断することはできません。

2026年度の女子枠の結果は、次のとおりです。

学位プログラム募集人員志願者数合格者数志願倍率
機械システム工学4人4人4人1.00倍
社会基盤工学2人3人2人1.50倍
電子情報通信4人3人3人0.75倍
知能情報システム5人14人6人2.80倍
化学システム工学2人5人5人2.50倍
材料科学2人0人0人0.00倍
建築学2人11人3人5.50倍
人間支援感性科学2人8人3人4.00倍
協創経営2人4人3人2.00倍
合計25人52人29人2.08倍

※志願倍率は「志願者数÷募集人員」で算出しています。受験者数を合格者数で割る実質倍率とは異なります。

志願倍率が最も高かったのは建築学の5.50倍で、次いで人間支援感性科学の4.00倍でした。知能情報システムは2.80倍です。

材料科学の女子枠は、2026年度が初年度で、志願者は0人でした。「女子枠で2年連続志願者ゼロ」という結果ではありません。

また、募集人員は概ねの人数であり、2026年度は女子枠全体で募集25人に対して29人が合格しています。

知能情報システムの2025年度との比較

知能情報システムは、ほかのプログラムより1年早く女子枠を導入しています。

入試年度募集人員志願者数合格者数
2025年度5人19人10人
2026年度5人14人6人

年度によって志願者数や合格者数は変わります。過年度の倍率だけで合格のしやすさを判断せず、志望プログラムの選抜内容に合わせて準備しましょう。

募集要項では、次の併願はできないとされています。

  • 学校推薦型選抜Ⅰ型の専門枠と女子枠
  • 学校推薦型選抜Ⅰ型と学校推薦型選抜Ⅱ型

また、国公立大学の学校推薦型選抜への出願には、一つの大学・学部に限るという制限があります。

女子枠は、合格した場合に入学することを確約する入試です。ほかの入試方式も検討する場合は、それぞれの条件を確認し、学校の先生と相談して受験計画を立てましょう。

ここからは、公式の選抜内容を踏まえた受験対策の提案です。

1.数学の基礎を着実に身につける

数学Ⅰ・Ⅱ・Aについて、学校で学んだ内容を復習し、基本問題を自力で解ける状態を目指しましょう。

大学が公開している基礎学力試験の過去問題も確認し、出題形式や時間配分を把握することが大切です。

2.志望プログラムの学びを調べる

各プログラムの研究内容やカリキュラムを調べ、自分の興味とのつながりを考えてみましょう。

倍率の低さだけで選ぶのではなく、大学で学びたい内容を軸に検討することが、志望理由の具体化につながります。

3.探究活動や部活動の経験を記録する

実験、ものづくり、プログラミング、地域課題の調査など、関心のある活動に主体的に取り組んでみましょう。

活動では、次の内容を記録しておくと面接の準備に役立ちます。

  • 何に興味を持ったのか
  • どのような課題があったのか
  • 自分は何を考え、どう行動したのか
  • 活動から何を学んだのか

特定の活動への参加が一律の出願条件ではありません。自分の経験を振り返り、学びにつなげることを意識しましょう。

4.入学後の計画を言葉にする

女子枠の面接では、入学後に学びたいこと、挑戦したいこと、将来の計画などが確認されます。

「なぜその分野なのか」「大学で何を学びたいのか」「学んだことをどう活かしたいのか」を、自分の言葉で説明する練習をしておきましょう。

5.学校の成績と推薦の準備も大切にする

評定の一律の数値条件がなくても、調査書は評価されます。

学校の学習を継続するとともに、校内推薦の締切や選考方法を早めに確認しましょう。

新潟大学の女子枠は、工学部工学科の学校推薦型選抜Ⅰ型で実施されています。

2027年度は9学位プログラムを対象に、合計25人を募集します。各プログラムの募集人員は概ねの人数です。

共通テストは課さず、数学の基礎学力試験50点、面接120点、書類審査30点の合計200点で選抜します。

面接の配点が大きい一方、数学や学校の学習も評価されます。また、既卒者の卒業時期や併願には制限があるため、出願条件を確認することが必要です。

志望プログラムの学びを調べ、基礎学力と自分の考えを伝える力を育てていきましょう。

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