こんにちは、武田塾仙台駅前校です!
武田塾では、仙台市とその周辺の高校の紹介をしています。
今回は宮城県の県立学校、多賀城高等学校の紹介です。
多賀城高校について
多賀城高校は、1976年に創設された宮城県多賀城市笠神二丁目にある県立高等学校です。2016年には、普通科に加え新たに災害科学科が設置されました。防災専門の学科は兵庫県立舞子高校の「環境防災科」に次いで、全国で2番目の設立となります。
皆さんは、2011年3月11日を覚えていますか?現在の高校生は、まだ保育園や幼稚園に通っていた頃でしょうか。この日発生した東日本大震災により、宮城県は甚大な被害を受けました。多賀城高校では、大震災から学んだ教訓を確実に次世代に伝承するとともに、将来国内外で発生する災害から多くの命とくらしを守ることができる人材を育成するために、防災系の専門学科が設置されました。
防災教育は、普通科でも行われますが、科学的な視点から観察や判断が出来るようにする教育は、災害科学科で行われています。
文部科学省は、将来国際的な科学技術人材を育成することを目指し、理数教育に重点を置いた研究開発を行う「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業」を実施していて、多賀城高校は平成30年度から3年間、そのSSH指定を受けています。全国に5000弱ある高校の内、SSHに指定されている高校は200校程度ですので、めったにない高校です。多賀城高校では、『防災・減災をイノベーションする科学技術人材育成のためのプログラム開発』という研究課題を掲げ、人とくらしを守り、持続可能な未来を創造する科学技術人材の育成を目指しています。
多賀城高校の特徴としては、国際理解学習の充実もあります。シカゴやハワイの学校との交流事業や、ZOOM(ビデオ会議ツール)を活用したインドネシアの学校と共同で行う課題研究など、日本だけではなく、海外に目を向け、視点を広げるとともに、防災や減災についての情報を発信しています。
また、多賀城高校では、部活動や行事が充実しているため、文武両道を目指したい人にはおすすめです!
多賀城高校の基本情報
学科:普通科・災害科学科
課程:全日制
偏差値 : 普通科(58)災害科学科(57)
住所:〒985-0831 宮城県 多賀城市 笠神2-17-1
アクセス
JR仙石線 「下馬駅」より 1.2km 徒歩15分
JR東北本線 「塩釜駅」より 1.9km 徒歩5分
TEL:022-366-1225
FAX:022-366-1226
URL:http://www.tagajo-hs.myswan.ne.jp/
部活動
運動部
ラグビー部 /サッカー部 /男子ソフトテニス部 /女子ソフトテニス部 /陸上競技部 /
ソフトボール部 /山岳部 /男子バレーボール部 /女子バレーボール部 /男子剣道部
女子剣道部 /硬式野球部 /男子卓球部 /女子卓球部 /男子バスケットボール部 /
女子バスケットボール部 /男子テニス部 /女子テニス部 /水泳部 /柔道部 /男子バドミントン部
女子バドミントン部 /男子弓道部 /女子弓道部
文化部
写真部 /科学部 /合唱部 /軽音楽部 /吹奏楽部 /美術部 /茶華道部 /語学研究部 /
家庭部 /放送部 /情報処理部
学校行事
球技大会 /浦戸巡検 /多高祭 /つくば研修 /関東研修 /体育祭 /栗駒巡検
芸術鑑賞会 /修学旅行 /東日本大震災メモリアルday 等
宮城野高校の入試情報・進路情報
入試情報(2021年度版)
【普通科】
募集定員240人
共通選抜:144人(募集定員の60%)
特色選抜:96人(募集定員の40%)
【災害科学科】
募集定員:40人
共通選抜:24人(募集定員の60%)
特色選抜:16人(募集定員の40%)
第一次選抜
共通選抜
学力検査点(500点満点)と調査書点(195点満点)の満点を原点とした相関図を用いて選抜する。相
関図での学力検査点と調査書点の比重は6:4とする。
※調査書点:「5教科(国・数・社・英・理)の各学年の評定の合計」+「4教科(音・美・保体・技家)の各学年の評定の合計×2」
特色選抜
【普通科】
Ⅰ 配点
1 調査書 195点
・ 国語,数学,社会,英語,理科 ・・・・・・全学年の評定を1.0倍にする
・ 音楽,美術,保健体育,技術家庭・・・・全学年の評定を2.0倍にする
2 学力検査 500点
・ 国語,数学,社会,英語,理科・・・得点を1.0倍にする
合計 695点
Ⅱ 選抜方法
・ 審査は,学力検査点と調査書点の合計点上位の者から,特色選抜で選抜する96人の150%の範
囲に含まれる者を対象として行う。
・ 学力検査点と調査書点を合計した点数を基に,調査書の記載事項(評定以外の特別活動の記録な
どの資料)も用いて,求める生徒像に照らして総合的に審査し,選抜する。
【災害科学科】
Ⅰ 配点
1 調査書 195点
・ 国語,数学,社会,英語,理科 ・・・・・全学年の評定を1.0倍にする
・ 音楽,美術,保健体育,技術家庭・・・全学年の評定を2.0倍にする
2 学力検査 600点
・ 国語,社会,英語・・・得点を1.0倍にする
・ 数学,理科・・・・・・・・得点を1.5倍にする
3 面接 3段階評価(A~C)
合計 795点
Ⅱ 選抜方法
・ 審査は,学力検査点と調査書点の合計点上位の者から,特色選抜で選抜する16人の150%の範
囲に含まれる者を対象として行う。
・ 学力検査点と調査書点を合計した点数を基に,面接の結果や調査書の記載事項(評定以外の特別
活動の記録などの資料)も用いて,求める生徒像に照らして総合的に審査し,選抜する。
※必ず宮城県立多賀城高等学校のHPでも確認してください。
第二次選抜
Ⅰ 配点
1 調査書 195点
・ 国語,数学,社会,英語,理科・・・・・・全学年の評定を1.0倍にする
・ 音楽,美術,保健体育,技術家庭・・・全学年の評定を2.0倍にする
2 学力検査 300点
・ 国語,数学,英語(各教科100点満点)
3 面接 3段階評価(A~C)
合計 495点
Ⅱ 選抜方法
上記Ⅰを基に,総合的に審査し,選抜する。
※必ず宮城県立多賀城高等学校のHPでも確認してください。
進路情報
国公立編
学校名 | R2年度生 | R1年度 | H30年度 |
東北大 | 2 | ||
---|---|---|---|
宮城教育大 | 6 | 5 | 2 |
宮城大 | 21 | 20 | 7 |
北海道大 | 1 | ||
北海道教育大 | 2 | ||
室蘭工業大 | 1 | ||
釧路公立大 | 1 | ||
弘前大 | 2 | 1 | 3 |
青森公立大 | 2 | ||
岩手大 | 7 | 7 | 5 |
岩手県立大 | 1 | ||
秋田大 | 2 | 1 | 1 |
秋田県立大 | 2 | ||
山形大 | 12 | 16 | 8 |
山形県立保健医療大 | 1 | ||
福島大 | 3 | 6 | 9 |
会津大 | 1 | ||
茨城大 | 1 | ||
長岡造形大 | 1 | ||
宇都宮大 | 1 | 1 | |
埼玉大 | 1 | ||
埼玉県立大 | 1 | ||
高崎経済大 | 1 | ||
東京学芸大 | 1 | ||
群馬県立女子大 | 1 | ||
都留文科大 | 1 | 1 | |
静岡大 | 1 | 1 | |
静岡県立大 | 1 | ||
信州大 | 1 | ||
諏訪東京理科大 | 1 | ||
富山大 | 1 | ||
石川立大学 | 1 | ||
愛知県立芸術大 | 1 | ||
名桜大 | 1 |
大学校編
学校名 | R2年度生 | R1年度 | H30年度 |
防衛大 | 1 | ||
---|---|---|---|
防衛医科大 | 1 | ||
海上保安大 | 1 |
私立編
学校名 | R2年度生 | R1年度 | H30年度 |
東北学院大 | 125 | 163 | 110 |
---|---|---|---|
石巻専修大 | 9 | 11 | 8 |
仙台大 | 4 | 6 | 3 |
東北工業大 | 30 | 44 | 30 |
東北生活文化大 | 4 | 1 | 2 |
東北福祉大 | 58 | 81 | 68 |
東北医科薬科大 | 6 | 6 | 3 |
宮城学院女子大 | 34 | 49 | 40 |
仙台白百合女子大 | 3 | 4 | 3 |
東北文化学園大 | 10 | 17 | 8 |
尚絅学院大 | 22 | 20 | 4 |
北星学園大 | 1 | ||
札幌学園大 | 1 | ||
盛岡大 | 3 | 1 | |
東北芸術工科大 | 3 | 3 | 5 |
日本赤十字秋田看護大 | 1 | 0 | 2 |
医療創生大 | 1 | 5 | |
新潟医療福祉大 | 3 | 1 | |
立教大学 | 1 | ||
明治大学 | 1 | 1 | |
中央大 | 1 | 3 | |
亜細亜大学 | 3 | ||
桜美林大学 | 1 | 1 | |
国際医療福祉大 | 2 | ||
駒沢大 | 2 | ||
専修大 | 1 | ||
創価大学 | 5 | 1 | |
東京音楽大学 | 1 | ||
帝京大学 | 1 | ||
東海大学 | 1 | 2 | 2 |
東京理科大学 | 3 | ||
東京電機大学 | 1 | ||
東京農業大学 | 5 | ||
東洋大学 | 1 | 3 | 1 |
日本大学 | 3 | 1 | 4 |
芝浦工業大 | 2 | ||
明星大学 | 2 | 1 | |
文教大学 | 1 | 2 | |
北里大学 | 2 | ||
つくば国際大学 | 2 | ||
神田外国語大 | 5 | ||
神奈川大学 | 3 | 1 | 1 |
名古屋外語大学 | 2 | ||
関西大学 | 2 | 2 | |
京都外国語大学 | 2 |
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校舎長コラム
多賀城高等学校はどこにある?
多賀城高等学校は多賀城市笠神二丁目にある県立高等学校です。
アクセスとしてはJR仙石線下馬駅から歩いて15分、JR東北本線塩釜駅から歩いて30分というところ。
さすがに自転車通学の方が多いと聞いています。
私も訪問するときは、下馬駅から歩くのですが、学校手前のトンネルが思いのほか長い!
そして、トンネルを抜けるとすぐに広々とした敷地の学校が見えてきます。
ちなみに私は、仙石線の始発、あおば通駅から電車に乗ろうとして、おぉ多賀城行きだ!と発車寸前の電車に飛び乗ったら、下馬駅はさらにひとつ向こうなのですね 多賀城駅のホームで電車一本待つことになりました。
ここ(多賀城駅)から多賀城高校まで歩けるかなぁ?と検索して、その考えはすぐ止めました。
無理!(おっさんの私には です)
多賀城高等学校の特徴について
多賀城高等学校は普通科と災害科学科の2つの科をもつ全日制の高等学校です。
男女共学。
現在は3学年進級時に理系(国公立大志望)、文系I(私立大、専門学校、就職志望)、文系II(国公立大志望)と3種類のクラスに分けられ、国公立大学進学の大半は理系クラスが占めています。
やはり目を引くのは、災害科学科でしょうか。
阪神淡路大震災から7年後の2002年に兵庫県立舞子高等学校に「環境防災科」という新たな学科が設立されましたが、東日本大震災の後2016年に多賀城高等学校に設立された「災害科学科」はこのような防災をカリキュラムに組み込んだ全国2例目のものです。
災害科学科には、普通科にはないカリキュラムがあり、外に繰り出し学ぶ「巡検」と呼ばれる授業もその一つです。 つくば研修であるとか、宮城県内の被災地の視察であるとかの多くの取り組みがなされ、この学科の卒業生たちは、学科の設立目的に沿って防災関連の進路先を選ぶことが少なくないとのことです。
また、この特徴的な災害科学科をもっているためでしょうが、普通科でも災害についての特別科目が必修になっています。
さらに、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定校になっており、各クラスにプロジェクターが設置されていますので、生徒はレポートやプレゼンテーションに強くなるということも特色の一つでしょう。
さとく、ゆたかに、たくましく という校訓が掲げられています。
生徒の進路状況について
進路状況については、令和3年3月のデータでは進路実績としては、国公立大57名、私立大145名(合格延べ人数は340名)。
東北学院大学への進学者が最も多くて令和3年度は47名です(合格者は116名)。東北福祉大学は28名(合格者は58名)、宮城学院女子大学は14名(合格者34名)、東北工業大学は9名(合格者30名)と宮城県内の大学への進学が目立つのも特徴です。
国公立では、山形大学12名、宮城大学21名といったところが目を引きます。
指定校推薦については残念ながら公表されているデータをみつけられませんでした。
番外編:入試について
多賀城高等学校の募集定員は、普通科240人、災害科学科40人です。
倍率は、2021年度入試で、普通科1.15倍、災害科学科1.38倍。
防災科学科はここにしかないという意味で人気なのでしょう。
多賀城高等学校は宮城県の公立ですから、入試についての情報は、宮城県のページの方に載っています。
多賀城高等学校のサイトにもSSHの活動や、災害科学科の内容などいろいろな情報があるので、是非みてみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか、多賀城高等学校について書いてみました。
ちょっと遠いこともあり、多賀城高校在籍の武田塾生は土、日に自習室を使って特訓という方が多いです。
それでも平日頑張って学校のあとに来て勉強しているという方もいらっしゃいます。
でも、仙台駅までのアクセスはその実そんなに悪くないです(市内のバス便使ってこないとならないところと、所要時間はほぼ変わらないですし)。
ですから、気軽に是非一度お話をしにきてください。
無料受験相談はいつでも受付しています。
読んでくださってありがとうございました。