日東駒専の入試が難化していると言われていますが、これは文科省による定員抑制、私立入学者数の厳格化と難関大学志望者が日東駒専に流れてくることが考えられます。
まず最初の定員抑制ですが、文部科学省が各大学に対し「入学定員管理の厳格化」を推し進めてきて、大学の入学者数がその年に公表した募集定員数を大幅に超えた場合に、文科省からの補助金が減額されるというものです。したがって、大学は合格者数を以前より減らさざるを得ず、近年の大学入試では私立大学の倍率が上昇しています。
このように、私立大学の倍率が上昇すると、より確実に合格出来る大学を志望する出願者が増えてきて、早慶上智やGMARCHの志望者が滑り止めとしてより安全圏の日東駒専に出願することになってきています。
日東駒専はMARCHや早慶に比べて基本的な基礎問題が多く出題されています。
ですから、対策をたてるのも簡単に思えてしまいます。
しかし実は、思っているよりずっと合格は簡単で無いことをしっかり理解しておく必要があります。
各大学のいくつかの学部について偏差値をみてみましょう。
日本大学の偏差値
日本大学の偏差値は、ここ数年で3~4ポイント上昇しています。
東洋大学の偏差値
東洋大学も、2~3ポイント上がっています。
駒澤大学の偏差値
駒澤大学の偏差値は、3~4ポイントの上昇です。
専修大学の偏差値
専修大学の偏差値は、3~5ポイントと上昇幅が大きくなっています。
このようにみてみると、決して日東駒専は易しいというわけでないですね。
では、日東駒専に合格するための対策はどうしたらよいでしょう。
まず一番重要なのは、基礎力をつけることです。
日東駒専の入試では基本的な問題が出題されることが多いので、苦手科目があると非常に不利になります。
基礎固めを重点的にやることが大切です。
全ての科目の基礎を身に付けておくことが望ましいでしょう。
特に、英語や数学では中学で習う範囲がしっかりしていないと、基礎固めといっても非常に難しくなります。
そのため、英語や数学で思うように成績が伸びない場合は、中学の範囲をもう一度勉強する必要も出てきます。
そうした上で、目安としては共通試験レベルの知識をしっかり定着させなければいけません。
各教科について
国語
国語はまず何の教科が必要なのかを調べることから始めましょう。
現代文だけなのか古典や漢文も必要なのかを調べてください。
日東駒専の現代文の入試問題は、難関大学に比べれば簡単なものが多いですから、基礎的な問題集を完璧にしてゆくことで合格点には達します。
英語
英語ももちろん基礎固めが重要です。
中学の英語から苦手でしたら、そこから必ずやってゆくようにしてください。
英語は単語、文法、長文とそれぞれの参考書を順に一冊ずつ完璧にしてゆくようしてください。
数学
数学を入試で使う人は限られるでしょうが、これもとにかく基礎固めをすることが重要です。
教科書の例題が確実に解けるということをまず目指しましょう。
理科
理科についても、入試で使用する人は限られてきますが、やはり基礎的な問題を解けるようしないとなりません。
化学、物理、生物、いずれの科目でも基本的な問題に正解できれば合格点に達します。
計算問題については、難易度を高めにした練習をして、確実にこなせるようしておいてください。
社会
社会は、日東駒専のうち鴨沢大学以外は選択式の出題が主になっています。
なので正確な知識をつけることが大切です。
全体の流れを把握した上で、重要語句をしっかり覚えることが重要です。
駒澤大学については、記述式も出題されますので、その練習はしておくようしてください。
こうみてきますと、日東駒専は簡単というイメージがある人もいると思いますが、実際には基礎的な学力がないと合格は難しくなります。
さらに、MARCHなどの上位大学が第一志望の受験生も多数受験するため、思いの外合格が難しい大学であったりもします。
そのため、日東駒専の受験勉強はしっかり対策しておく必要があります。
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