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「秋田大学の女子枠ってどんな制度?」
「女子枠では、実際にどんな試験を受けるの?」
「共通テストは必要なの?」
「高1・高2のうちから何を意識すればいい?」

今回は、秋田大学総合環境理工学部の「学校推薦型選抜Ⅰ(女子枠)」について解説します。

この入試では、大学入学共通テストを課しません。一方、面接には数学や理科の基礎学力に関する口頭試問が含まれます。

また、出願には学校長の推薦や、評定に関する条件を満たす必要があります。「共通テストがないから簡単」と考えず、出願条件と選抜内容を確認して準備しましょう。

この記事では、募集人数、出願条件、試験内容、過年度の入試結果、高1・高2から取り組みたい対策を紹介します。

※本記事は、2026年10月13日時点で秋田大学が公表している公式資料に基づき、2027年度入試(2027年4月入学者対象)の制度と、2025・2026年度の入試結果を紹介しています。出願の際は、必ず大学公式サイトで対象年度の最新の募集要項をご確認ください。

秋田大学の女子枠は、総合環境理工学部の「学校推薦型選抜Ⅰ(女子枠)」として実施されています。

戸籍上の性別が「女性」であり、学校長の推薦や学習成績など、大学が定める条件を満たす人が出願できます。

対象は、次の3学科・8コースです。

  • 応用化学生物学科:3コース
  • 環境数物科学科:2コース
  • 社会システム工学科:3コース

大学は、理工系分野に関心を持つ女子の進学や挑戦を後押しする制度として紹介しています。

2027年度の募集人員は、合計15人です。

学科コース募集人員
応用化学生物学科生物学/有機・高分子化学/応用化学3人
環境数物科学科数理科学・地球環境学3人
環境数物科学科機能デバイス物理3人
社会システム工学科モビリティ2人
社会システム工学科電気システム2人
社会システム工学科社会基盤2人
合計15人

応用化学生物学科は、3コースそれぞれで3人を募集するのではなく、学科全体で3人を募集します。

環境数物科学科と社会システム工学科は、コースごとに募集人員が設定されています。

戸籍上の性別が「女性」であることに加え、次の要件をすべて満たす必要があります。

1.所定の卒業・修了資格を満たす

次のいずれかに該当する必要があります。

  • 高等学校、特別支援学校の高等部、中等教育学校を卒業した者、または2027年3月卒業見込みの者
  • 文部科学大臣が認定・指定した在外教育施設の所定の課程を修了した者、または2027年3月修了見込みの者

卒業者も対象となるため、現役生だけに限定された入試ではありません。

2.学校長の推薦と入学の確約がある

学業成績・人物ともに優れ、出身学校長が責任を持って推薦できることが必要です。

また、合格した場合には、秋田大学への入学を確約できなければなりません。

3.全体と数学・理科・英語の評定基準を満たす

評定に関する条件は、次のとおりです。

項目必要な基準
全体の学習成績の状況3.5以上〈学習成績概評B段階以上〉
数学の学習成績の状況3.5以上
理科の学習成績の状況3.5以上
英語の学習成績の状況3.5以上

全体の評定だけでなく、数学・理科・英語についても、それぞれ3.5以上が必要です。

「3教科の平均が3.5以上」という条件ではない点に注意しましょう。

4.国公立大学の学校推薦型選抜に関する制限を満たす

秋田大学の他学部や、他の国公立大学の学校推薦型選抜に出願していないことが必要です。

この制限は、すべての大学・入試方式との併願を一律に禁止するという意味ではありません。ただし、合格した場合の入学確約があるため、受験計画は学校の先生と相談して立てましょう。

女子枠では、大学入学共通テストを免除し、次の資料・試験結果を総合して合否を判定します。

  • 調査書
  • 推薦書
  • 志願理由書
  • 面接〈口頭試問を含む〉

大学が実施する試験は面接で、配点は100点です。

ただし、提出書類も合否判定に使われるため、「面接だけですべてが決まる入試」と説明するのは適切ではありません。

面接では、基礎学力に加えて、思考力・判断力・表現力や、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度などを評価します。

口頭試問で扱う科目は、志望する学科・コースによって異なります。

学科・コース基礎学力に関する試問の科目
応用化学生物学科物理基礎・化学基礎・生物基礎から2科目を選択
環境数物科学科 数理科学・地球環境学コース数学
環境数物科学科 機能デバイス物理コース数学+物理基礎・化学基礎から1科目を選択
社会システム工学科 モビリティコース数学+物理基礎
社会システム工学科 電気システムコース数学+物理基礎
社会システム工学科 社会基盤コース数学+物理基礎

2027年度募集要項の試験科目表では、数学の出題範囲は次のように示されています。

  • 数学Ⅰ:全項目
  • 数学Ⅱ:全項目
  • 数学A:図形の性質、場合の数と確率
  • 数学B:数列

面接対策では、志望理由の練習に加え、指定された数学・理科の基礎を理解し、説明できるようにしておくことが大切です。

確認した2027年度募集要項には、総合環境理工学部の女子枠について「面接で○点以上なら合格」という具体的な合格基準点は示されていません。

そのため、面接100点満点のうち何点あれば安全なのかを、根拠なく断定することはできません。

対策では、次の3点を意識しましょう。

出願条件を満たす

評定基準を満たしていなければ出願できません。全体の成績と数学・理科・英語の成績を、早めに確認しておきましょう。

基礎学力を説明できる状態にする

口頭試問では、答えだけでなく、考え方を言葉で伝える練習が役立ちます。

公式や用語を覚える際も、意味や使い方まで理解しておくことが大切です。

志願理由書と面接の内容をつなげる

大学で学びたいこと、自分の経験、将来の目標を整理し、志願理由書に書いた内容を自分の言葉で説明できるようにしましょう。

2026年度の女子枠の入試結果を学科単位でまとめると、次のとおりです。

学科募集人員志願者数受験者数合格者数志願倍率実質倍率
応用化学生物学科3人10人10人5人約3.33倍2.00倍
環境数物科学科6人1人1人1人約0.17倍1.00倍
社会システム工学科6人2人2人1人約0.33倍2.00倍
合計15人13人13人7人約0.87倍約1.86倍

※志願倍率は「志願者数÷募集人員」、実質倍率は「受験者数÷合格者数」で算出しています。環境数物科学科・社会システム工学科は、各コースの結果を合算しています。

応用化学生物学科は、募集3人に対して志願者10人・合格者5人でした。

また、社会システム工学科は学科合計の志願者数が募集人員を下回っていましたが、受験者2人に対して合格者は1人でした。

募集人員を下回っていても、必ず全員が合格するわけではありません。

2025年度の結果

前年の2025年度は、次の結果でした。

学科募集人員志願者数合格者数
応用化学生物学科3人2人2人
環境数物科学科6人3人3人
社会システム工学科6人1人1人
合計15人6人6人

応用化学生物学科では、志願者数が2025年度の2人から2026年度の10人へ増えています。

ただし、2年分の結果だけで今後の倍率や難易度を予測することはできません。過年度の結果は参考にしつつ、志望する学科・コースの選抜内容に合わせて準備しましょう。

なお、2026年10月13日時点では、2027年度の女子枠の出願受付はまだ始まっておらず、入試結果も公表されていません。

主な日程は、次のとおりです。

項目日程
インターネット出願登録・検定料支払い2026年10月29日10時~11月9日13時
出願書類の提出期間2026年11月2日~11月9日17時必着
試験日2026年11月21日
合格者発表2026年12月4日15時予定
入学手続期間2026年12月10日・11日

試験会場は、秋田大学手形キャンパスです。

インターネットで登録するだけでは出願は完了しません。検定料の支払い後、必要書類を印刷し、郵送で提出する必要があります。

書類は原則として11月9日17時必着です。募集要項には、所定の消印と到着期限を満たす速達簡易書留郵便についての例外もあるため、詳細を確認してください。

ここからは、公式の選抜内容を踏まえた受験対策の提案です。

1.学校の成績を着実に積み上げる

全体の評定と数学・理科・英語の評定について、それぞれ3.5以上が必要です。

定期試験だけでなく、授業や提出物にも継続して取り組み、学校の先生に出願条件を確認しておきましょう。

2.志望分野と口頭試問の科目を確認する

学科・コースによって試問科目が異なります。

高1のうちから志望先を一つに決め切る必要はありませんが、興味のある分野を調べ、必要な科目を把握しておくと学習計画を立てやすくなります。

3.数学・理科を口頭で説明する練習をする

問題を解いた後に、「なぜその公式を使ったのか」「どのような順番で考えたのか」を説明してみましょう。

理科でも、現象の仕組みや用語の意味を、自分の言葉で説明する練習が役立ちます。

4.大学で学びたいことを具体的にする

大学の学科紹介や研究紹介を読み、興味のあるテーマを探してみましょう。

オープンキャンパスや説明会に参加する際は、授業や研究の内容を確認し、自分の興味とのつながりを考えることが大切です。

秋田大学では、2026年7月25日のオープンキャンパスで女子枠説明会が開催されました。今後の開催情報は、大学の公式案内で確認しましょう。

5.探究活動や部活動の経験を整理する

活動では、結果だけでなく、取り組みの過程も記録しておきましょう。

  • なぜその活動に取り組んだのか
  • 自分は何を担当したのか
  • どのような課題があったのか
  • 課題にどう対応したのか
  • 何を学んだのか

こうした振り返りは、志願理由書や面接の準備につながります。

6.不合格の場合も見据えて受験計画を立てる

募集要項では、学校推薦型選抜で不合格となった場合に備え、国公立大学の一般選抜等に出願することは差し支えないとされています。

ただし、女子枠に合格した場合は入学を確約する必要があります。

「一般選抜も自由に受けて、合格後に進学先を選べる」と考えず、推薦の条件を理解したうえで受験計画を立てましょう。

秋田大学の女子枠は、総合環境理工学部の学校推薦型選抜Ⅰで実施されています。

2027年度は3学科・8コースを対象に、合計15人を募集します。

共通テストは課しませんが、面接には数学・理科の基礎学力に関する口頭試問が含まれます。合否は、調査書・推薦書・志願理由書と面接の結果を総合して判定します。

出願には、全体の学習成績の状況3.5以上に加え、数学・理科・英語についてもそれぞれ3.5以上が必要です。

倍率だけで合格のしやすさを判断せず、出願条件を確認し、基礎学力と自分の考えを伝える力を育てていきましょう。

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